みなさん、お久しぶりです。
私ホワイトは、11月にロンドンで開催されたWTMという世界最大のB to B向け旅行博参加のため、イギリスに滞在していました。
せとうちDMOのイギリスプロモーションは日経の記事でも紹介がある通り、先月より開始いたしました。待ったなしで、今月からはドイツ&アメリカ市場へのプロモーションが稼働します。
来月はサンアントニオ・テキサスへの出張も控えており、出張続きです。大変ですが、欧米市場の現地の声を拾い、瀬戸内を広めるための活動に参加させていただけるのは大変ありがたいことです。
それではインバウンド・マーケティングの最前線、そしてWTM 2017の模様をレポートいたします。
せとうちDMO、WTM London 2017 に参加
WTM (ワールド・トラベル・マーケット)とは、毎年ロンドンで開催される約5万人以上の業界関係者が集う世界最大規模のBtoBイベントです。今年は11月6日(月)~8日(水)の3日間、ExCel LONDONで開催されました。
他国のブースはとっても派手!日本ではあまりみることのない、アフリカの国々も多数見受けられ、参加者の顔ぶれの違いも面白かったです。
WTM期間開催中、せとうちではメディア、トラベルトレード含め、約30件のアポをこなしました。
イギリスの旅行業界誌 Travel Weeklyのインタビューも行われ、翌日には記事が掲載されました。
Travel Weeklyの記事「WTM 2017: Setouchi Tourism Authority to target UK trade」はこちらよりご覧いただけます。
イギリスから見る日本の印象
まず、イギリス人にとって日本とは「全くの異国で、一生に一度は行ってみたいHOTなデスティネーション」として認知されている、ということ。
2016年の訪日外国人旅行者による平均支出額で1位となったのは、イギリス人です。11時間もかけて来るんだから、約2週間ほどの滞在は当たり前。
とにかく日本の食、文化、歴史、体験、などなど、全ての良いとこ取りの旅を求めます。多くはゴールデンルートがメインの旅先ですが、それでもExtention(エクステンション)といってゴールデンルート外へのオプショナルツアーをつける旅行会社が増えています。
イギリスのアウトバウンド業界に関して
日本への旅行を検討しているイギリス人の方が1番参考にする媒体はウェブメディア。
しかし、旅行会社も重要な情報源とのデータも出ています。
異国の日本を完全FIT(個人手配)で旅するツワモノもたくさんいますが、年齢層が高めの旅行者は旅行会社経由で旅を予約する方が多いです。
旅行者の予約先や旅行情報源となるイギリスのホールセラー(ツアオペ)と、瀬戸内のプロモーションや今後の可能性を中心に、WTM期間中と期間後、様々なミーティングを行いました。各社とも問い合わせや販売数の大多数がゴールデンルートを占める中、日本をすでに販売している会社さんによっては広島、直島や岡山のオプションを提案しているところもあります。
しかし、四国はまだまだこれから!という印象です。
店舗販売を行うイギリスの旅行会社
日本と違い、特にアメリカでは店舗で旅行商品を販売するツアーデスクがここ10年間のうちに、軒並み消えてしまいました。
しかしロンドンでは、市の中心街に旅行を店舗で販売する会社がいまでも存在します。コンサルタントも常にお客さんと会話し、彼らのニーズに合わせた旅行をどんどん紹介していきます。
WTM終了後には、ツアオペの会社を訪問し、せとうちを売り込みました。
イギリスではせとうちDMOの代理業務を担う、マーケティング会社とも今後の戦略ミーティングを行いました。
WTM2017を皮切りに、本格的にイギリスで稼働し始めたせとうちDMO。
今回の出張では、イギリスの旅行市場の調査、今後の可能性、そして課題が見えました。
現地のエージェンシーとともに、認知度、そしてツアー造成数を上げるためのマーケティング活動を複数年に渡って継続して行うのが重要なポイント。日本国内にいるだけでは分からないリアルなイギリスの声を拾い上げ、今後の戦略に役立てていきます。
次回の投稿では、せとうちに対するメディアの印象等をご紹介します!