日本の緊急事態宣言が5月25日に解除されてもうすぐ1ヶ月が経とうとしていますが、諸外国でも規制が緩和されたというニュースもテレビやネットで聞こえてくるようになりました。
CHAPTER WHITEでも各国のチームからそれぞれの市場の状況をヒアリングしながらポストコロナに向けての戦略を日々話し合っていますが、最新の感染状況などにより流動的ではありますが幸いどの市場でも当初見込んでいたよりも海外旅行の再開は少し早まりそうだ、という予測が出ています。
そして、さらに幸いなことに、日本の人気はどの市場でも衰えていません。
もちろん個々人によって違いはありますが、新型コロナウイルス感染による死者数が主要各国よりもかなり低く抑えられていることが驚きとともに報じられていると同時に、その要因は日本が衛生面で非常に優れており、安心安全な国であるという元々持っている印象も大きいようです。
以下各国から共有を受けた日本が依然として人気の旅先であることを裏付ける、または各国旅行者の状況に関する情報の一部をご紹介します。
イギリス:
国内旅行やヨーロッパ圏内の旅行については多く取り上げられているが、一方で長距離旅行の特集やニュースは増え続けており、アジア(日本やベトナム)、南米や宇宙旅行の特集も登場している。
また、現地大手ツアーオペレーター2社が行った富裕層の旅行傾向についての調査によると、どちらの調査結果においても「北米」と「東アジア」は、安全な時期に旅行をしたいと考えている旅行先のトップ5にランクイン。
フランス:
6月15日から国内旅行、さらに7月からは海外旅行も解禁する方針で動いていると政府が発表している。現地ツアーオペレーターに対して「お客様にどの国を薦めたいか」「どの国に行きたいか」という調査を行ったところ、日本が上位に入っている。日本に対して安全で衛生的にも優れているという印象を持っている人が旅行業界にも多い。
オーストラリア:
近しい関係にあるニュージーランドとの往来について、早ければ7月にも再開される可能性があると報じられた。ニュージーランドとの往来を皮切りに日本を含むアジアエリアへの渡航再開も徐々に始まるとみられる。Booking.comが発表した最新の調査結果によると、オーストラリア人はコロナウイルスに先んじて人気のあった国への旅行を今でも熱望しており、1位はインドネシア、2位はアメリカ、次いで3位タイ、4位イギリス、5位日本となっており、日本への旅行にも引き続き高い関心が寄せられている。
アメリカ:
米国またはカナダ在住で過去5年間に海外旅行をしたことがあり、旅行業界で働いていない一般消費者に調査を行ったところ、69%は旅行が自身にとって非常に大事なアクティビティだと考えている一方で、32%は健康や再度パンデミックが起こるのではないかという懸念や収入の減少でまだあまり旅行する気分ではないと回答した。ただし、アメリカ市場では一般的に物事が記憶される期間が短いため、移り変わりやすいトレンドの観察と対応も必須。
コロナウイルスの脅威が100%完全には払拭しきれない中にあって、外国人旅行者が抱いている、または期待している「安心」「安全」な面をデスティネーションとしてどう打ち出していくかが重要になると考えています。
マスクの着用や関係者の検温など健康管理の徹底、手指消毒設備の設置など、日本人から見たら当たり前のことをやっているということをご自身のウェブサイトなどできちんと告知できているでしょうか?
– よっぽど熱意のある人でない限り、問い合わせなどはせずに別の選択肢に逃げてしまいます。
大勢の観光関連事業者の方が行っていること以外に独自で対策されていることはないでしょうか?
– ユニークなものがあればそれだけでも各国メディアが探し求めているネタになる良い情報になります。
既に安心安全なイメージを持たれていることは日本国内のデスティネーションにとって大きな利点です。海外旅行が再開し、世界中のデスティネーションと競合していく中でどんな情報が発信できるか、今こそ見直してみてはいかがでしょうか。